大学生が株式投資を始める理由とメリットデメリットを考える

投資
自分の経歴と得意分野

東京の下町で一人暮らしをする早稲田大学卒のシステムエンジニア。
一人暮らしで得たライフハック、株やお金、ビジネスに関する話題が得意。
カフェが大好き。文鳥飼いたい。

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「投資、資産運用は怪しい」という世間の誤解

「絶対に儲かる」なんて言葉で巧みに騙す人がいるから、「投資は怪しい」と世間では言われがち。

しかし実際には、特に株式投資は、企業そして経済全体の成長を加速させるものとして、無くてはならないもの。

日本では投資という単語に抵抗がある人が多く、ほぼ全額の余剰資金を銀行に預金している人が多いですが、金融教育の進んだアメリカでは株式投資による資産運用が一般的に浸透。

確かに、投資は全員が儲かる訳ではなく、儲かる人もいれば、その分損する人もいる。

だから、今回は「儲かる」「儲からない」という観点にはほとんど触れずに、「株式投資」を通して得られる自己成長面でのメリットと、学業や遊びで忙しく、余剰資金の少ない大学生だからのデメリットを考えたいと思います。

僕

僕は大学生のうちに投資を始めて本当に良かった。抽象的な表現だけども、お金の流れに気を付けるようになった結果、世の中の仕組みを理解しやすくなった。

「数字、経済、ビジネスモデルに強くなる」というメリット

企業に投資する上で

人事
投資家

どれくらいの規模の会社で、どれだけ売り上げを伸ばしているのか。財務状況は悪くないか。

人事
投資家

業界の中での立ち位置は?強みとしている技術やジャンルは?そもそも業界として好調なのか、斜陽産業なのか。

人事
投資家

会社の事業計画によれば、新しい事業に参入するとのこと。果たして成功するか。世の中のニーズに応えられているだろうか。

最低でも、ここら辺の内容は調べてから投資するのが健全な投資家。

「なんとなく」の思考停止状態で投資するのではなく、このような観点からしっかり考えて投資する人であれば、企業を分析する過程で、「決算書の数字を読む能力」「業界における営業利益率の相場」「景気と業界における相関関係」等、お金に関する知識と思考力が身に付きます。

とはいえ、抽象的ですから、「どのようなシチュエーションで役に立つのか」を少し具体的に述べていきたいと思います。

就活で役に立つ

財務状況を読めれば、その会社は本当に潰れないのか、将来性はあるのか、「数値」という客観的なデータから分析することが可能になります。

最近の世の中の傾向では、若くしての転職も極当たり前になってきてはいますが、「自分は新卒で採用された会社でのんびりと一生安然に暮らしていきたい」と思うのであれば、なおさら時間をかけて会社の将来性を吟味するべきです。

ベンチャーで働きたい人は特に注意するべきです。確かに技術力も将来性もあるイケイケベンチャーも世の中には少数存在しますが、上手くいかずに倒産する企業の数のほうが圧倒的ですから。

それだけでなく、例えばエントリーシートや面接で「なぜこの業界が良いのか」「その中でもなぜこの会社を選んだのか」といった、まず確実に問われるであろう質問に対しての対策が得意になるため、就活の選考自体でも有利に。

実際に説明会に参加すればわかりますが、2、3時間の説明会で得た情報だけでは正直不十分ですし、就活生は横並び状態。

その際に「決算資料に目を通したのですが…」「最近のニュースで…という情報を得たのですが…」と具体的に述べることが出来れば、充分に差は付けられます。

就活の時期になると急に日経新聞を読み始める学生がいますが、まず用語が難解ですから、就活生は内容を全く理解できずに意味不明な事を口走ったりします。

今就活真っただ中の人へ。ネットで調べれば、「この企業は~で…」「あそこは落ちぶれた」等の書き込みがたくさんあり、それに影響を受け、友人に「あの会社は…らしいよ」と思考停止状態で知識を横流していたりしませんか。

ただ、例えば掲示板の情報であれば、恐らくあなたと同じく、どこかで仕入れた情報がまるでスパムメールのように伝播した結果なのでしょう。

自分は性格が悪いので、「具体的にはどういう点が悪いの」「その企業の売り上げは実際どれくらい落ちているの」と聞くと、だいたい言葉に詰まります。

まとめサイトで取り上げられた赤字のレスをそのまま引用してドヤ顔で友人に語ってきた人ほど、このまま生きると日常生活に支障が出る可能性が高いので、自分で調べて理解する癖を付けましょう。自分も大学3年生まではそうでした。

人事が説明会で「うちの資本金は~円で、この業界では多い方です。安定している証拠ですね。」とドヤっているのを冷めた目で眺めながら「あ、この人事は何もわかっていないんだ」と騙されずに済むようになります。

数字を読めない(規模感を掴めない)社会人は、優秀な人から全く相手にされない

時価総額1兆円
売上高100億円

果たしてどれくらいの規模の会社であるか、想像が付きますか。

ビジネスで扱う数字に関する感覚を大学生の間に身につけないまま社会人になった場合、営業として働く際にわけのわからない事を口走ったりします。

特に30代、40代になり、マネジメント方面を担当することになった場合、取引先の経営陣と打ち合わせをすることになった場合、数値に関するリテラシーがなければ本当に何の仕事も出来ません。

人事
部長のあなた

これくらいの売り上げと利益が見込まれます(正直あんまりわかってない)

と伝えようにも、

あなた
取引先の偉い人

いやいや、それは現実的で無さすぎるでしょう。ビジネスを理解していますか。

と一蹴されるでしょう。

投資で会社や業界を知れば、取引先との良好な意思疎通にも役に立つ

会社には、想像以上にたくさんの関係者や取引先がいます。

人事
偉い人

君。今度から○○会社の担当ね。

と言われた際に、業界のビジネスモデルや会社の特徴、業界内での立ち位置や競合を知っておかなければ、失礼にもなりますし、妥当な提案も出来ません。

例えばコピーライターであれば、相手のビジネスの経営方針を理解しておかなければ(例えば、20代男性を対象にした商品が多いとか)話が進みませんし、まともなコピーが書けません。

SE(システムエンジニア)もそうです。

例えば金融システムを作ろうにも、業務に関する一連の流れや、法律や用語を理解していなければ、まともなシステムを提案できません。認識不足で、訳の分からないシステムを作ってしまうかもしれません。

僕

単純な話、もし、取引先の営業マンが自分の業界に詳しかったら、信頼感や安心も生まれますし、純粋に嬉しくて優しくしちゃいますよね。

ビジネスモデルを知ることは日常生活にも役に立つ

世の中にはたくさんの企業が提供する商品やサービスが存在しますが、CMの響きやパッケージに書いてある文句だけで選ぶのは、なんだか勿体無い気もしませんか。

例えば、

業界で断トツ1位の売上高を誇っている→当然、優秀な人材が揃っている→利益が出ているから、更なる研究開発費も桁違い
全く広告を打っていないにも関わらず、巷で人気らしい→広告費を削った分、原価が高い商品を提供しているのでは

という思考が出来れば、商品選びに更なる面白さを感じられたりしませんか。

ビジネスモデルを知るという観点で言えば、この記事の導入分で書いたように、身近なコンビニのプライベートブランドの品質が高い背景を考えることが出来るようになります。

週5で通う僕がセブンイレブンのおすすめ商品をまとめて紹介したい
ここで紹介する商品の情報は2017年12月当時のもの。定価や内容量の改定、販売期間に関してはご自分でご確認ください。 【コラム】コンビニのプライベートブランドが高品質な理由と仕組み あなた コンビニのプライベー...

社会人になればどうせ多くの人が資産運用するのだから、始めるなら早い方が良いに決まっている

就活生
新卒の研修時

確定拠出型年金が…自社株買い制度が…

新卒で上場企業に勤めると、研修の段階でこのような話が出てくるでしょう。そして、次第に同期同士での「お金」に関する話題が普通になってきます。

僕

大学生の頃に株の話を持ち出したら怪しまれたのに、4年でここまで扱いが変わるとは。

そして資産運用は、複利が大事ですから、いかに早く始めるかがカギを握ります。

社会人になれば、残業や本業のための資格の勉強に力を取られてしまい、残りの時間は飲みや遊びに費やしたいから、よほどの動機が無ければ、お金に関する勉強の時間が取れません

大学生は人生で最後のまとまった時間の取れる期間ですから、というか、どうせ暇している状況ですから、お金の勉強に自己投資することをおすすめします。

そして、株式投資、お金の勉強をするにあたって、一番のモチベーションは少額でも良いから自分で動かしてみる事。

株を体験出来るゲームのようなサイトもありますが、実際にリアルマネーを動かす方が成長速度は桁違いに早い

また、ゲームの場合、大学生には現実的に難しい分散投資が可能ですから、また状況が異なってきます。個人的には「ゲームで学ぶと相場を簡単なものだと勘違いする傾向にある」と思うから、逆にゲームは触らない方が良いと考えるくらい。

もちろん、大学生の投資にはデメリットもあります。

「相場に消耗する」というデメリット

僕
通学中の僕

スマホのチャートをチラッ。あ、下がっちゃった。

僕
授業中の僕

スマホのチャートをチラッ。あ、上がったぞ。

他の事に手が付きません。

確かに常にチャートを眺めることにより、株価の動きの機微、例えば、IRが出た瞬間の相場参加者の一瞬の判断による動きは学ぶところが多いかもしれません。

とはいえ、常にスマホのチャートと向き合っていては何も手につかない。

皆さんも試験勉強をする際に、よほど切羽詰まっているか、強い信念も持っていない限り、頻繁にSNSを見てしまいますよね。twitter、instagram、facebookという誘惑に「株価」が加わるイメージ

自分も、初めて投資をした時は、中期投資を考えていたのにも関わらず、5分に1回はアプリを開いていた記憶があります。

もしもデイトレードというスタイルで投資するのであれば、9時から11時30分、12時30分から15時の間、ひたすら相場を見張ってなければなりません。

また、デイトレードはテクニカル分析(過去の値動きから導き出す予想方法の事。チャートの分析に統計学等が用いられた様々な指標を使う。)や市場の動きの一瞬の判断力に長けてなければなりませんし、テクニカル分析は機関投資家(投資銀行や証券会社等、大口のお金を動かせる人達)に圧倒的な利があり、個人投資家はかなり立場が弱いと個人的には思う。

なぜなら、機関投資家は独自のシステムを利用し、チャートの動きに合わせて自動で売買をしている場合が多いから。デイトレードはいかに判断が早いかが鍵でもある。

そもそも、デイトレードはチャートの動きさえ追っていれば良いので企業分析を全く行わない投資家も多く、メリットの項目で述べた「数字、経済、ビジネスモデルに強くなる」には当てはまらない。

もしこの先、専業デイトレーダーとして生きていくのであれば無理には止めませんが、サラリーマンの生活リズムを考えるとデイトレードは現実的に無理な投資スタイルですから、もし大学生が株式投資を始めるのであれば、短期の相場に一喜一憂するのではなく、ある程度の長期目線で臨んだ方が良いかもしれない。

逆に、9時から相場が動き出す分、確かに早起きはするようになりましたが。

「運用額が少ないから、分散投資が難しい」というデメリット

日本の株は基本的には100株単位、1000株単位での購入がほとんどですから、例えば5000円で投資する事はまず不可能(単位未満株制度はここでは考えない)。

最低20万円はなければ、投資先の幅がかなり制限されます。

2018年2月の株価で計算すれば、例えば任天堂は最低470万円、ソフトバンクは最低90万、富士通は最低70万必要。

企業の規模は時価総額で計算されるため、1株当たりの株価の単価が低いからといってダメな企業だとは一概には言えませんが(例えば、みずほ銀行はかなり細かく分割しているため、2018年2月時点では最低2万円から購入可能)、10万で買える企業はかなり絞られてしまいます。

ましてや、例えば3社に分散投資をしようと思っても、恐らく最低40、50万は必要になります。

僕

大学生でここまで貯めている人は、滅多にいないのでは。いたとしても、海外旅行等で使ってしまうでしょう。

分散投資どころか1社への投資も難しい学生が多いと思いますから、貯金が少ない大学生だからこそのデメリットかもしれません。

  • 分散投資が難しい
  • 投資先の幅が制限される

この2点から、大学生の投資の難易度は比較的に高い事は覚悟しておきましょう。

僕

ところで、投資は自己責任で。失っても良いお金など1円もありませんが、生活資金を崩してまで投資に没頭するのはやめてください。

ちなみにこの記事のメリットデメリットは個別株投資の話。資産運用という大きな枠で話せば、2つのデメリットがかなり小さくなる投資方法もあります。

以下の記事でロボアドバイザー、テーマ株投資、個別株投資の特徴と、おすすめのサービス、証券会社を紹介したいと思います。

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あなた 資産運用に興味はあるけども、結局どれを始めたら良いのかわからない。 世の中には不動産や金、仮想通貨等を対象とした多彩な投資方法がありますが、種類が豊富過ぎて、全てを把握するには相当な労力が必要...
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