皆さんはお洒落なカフェが好きですか。
Macを広げてお洒落に作業をしたり、本屋(あえて横文字で表現するのであればブックストア)で購入した意識の高い本を読んでみたり、イケメンや美人の店員を眺めながら過ごしてみたり、実は何もしていなかったり。
その中でも、やはりインスタ映えのするお洒落な写真を撮りまくる目的でカフェを利用する人も多いと思います。
しかし、全員が同じようなカフェの写真を毎日あげている中、どのように差別化を、インパクトを与えられるかを考えられなければ、インスタの世界では生き残ってはいけない。
ラテアートも飽和状態。

そのラテアートもう何枚も見たよ。
もはやお洒落に差がつけられない。
では原点回帰ということで、昔ながらの喫茶店はどうですか。
観察するとロマンがいっぱい
ポスター
ある喫茶店のポスター。
このお店は老舗でもう4、50年になるとのこと。壁がタバコで凄い色に変色。
そこに貼られた1枚の真っ赤なポスター。いつから貼っているのでしょうか。少なくとも平成のセンスは感じられない。

コーラのポスターかな。
Ice coffeeという綴りは、最近では英語圏でも使う人がいるみたいですが、あくまでつい最近の話であって、この時代に一般的なのはiced coffee。

時代の最先端を走っている感じ、嫌いじゃない。
eのスペルの上に遠近的に不自然に乗っかるコーヒーの写真。

wordで作ってそう。こんなワードフォントあったような気がする。
赤いドレスを着た褐色肌の外国人が振り返っている。コーヒーよりも主役。何を訴えたいのだろう。てか、コーヒー浮いてない?
そもそも、珈琲のポスターなのに、赤全面というセンスがナイス。

コーヒと赤って何か繋がりあったっけ。あ…
コーヒーの実。
…やはり、コーラでボツになった案の再利用なのでは。
壁の落書き
弘美とデート
映画を見た
サイコー
弘美 好きだぜ! ♡
インパクトしかない落書き。これだけでたくさんのストーリーが考察できますね。
昭和60年、1985年度のカレンダー調べてみましたが、確かに月曜日でした。

調べた5分を、返してほしい。
ここの喫茶店の近くには、昔から有名な映画館があります。そこに行った帰りなのだろう。
しかし、もしこの場に弘美もいたのであれば、デートで喫茶店の壁を削りまくる彼氏をみた時の感情はいかほどか問いたい。

ゴリゴリゴリゴリ…

ズズッ(コーヒーをすする)
地味に彫るのに時間がかかりそうだから、店員は忙しくて注意出来なかったのだろうと推測できる。
そもそも、このような文面をリアルに書く人が実在した事に対して、友人と僕は驚きを隠せなかった。今たぶん50歳以上だけども、役員とかやってるのかもしれない。ぜひ、部下に見せてあげたい。

あ、その下に更なる書き込みを発見。

別れたんかい。
「ひ」の字か削られているあたり、浮気されたか愛想尽くされたかのどちらか。情けない男による逆恨みが無ければ良いが。
ちなみに、この店は壁一面に落書きがありました。

フリースペースかよ。
どうですか。ここでなら、お洒落なカフェに負けないフォトジェニックな写真をインスタにあげられると思いませんか。均質化されたお洒落なカフェ(オシャカフェ)よりも確実に目立ちます。
冗談はここまでにして、今回紹介した喫茶店は高田馬場駅の近くにあるロマンという喫茶店。
フォトジェニックはともかく、実は様々な場面でロケ地として扱われていたり、たびたび有名人が来店していたりする。
最近ではnaver young beachというバンドの「あまり行かない喫茶店で」という曲のMVの最後にも使われていた。確かに、あまり行かない喫茶店ではあると思う。
こちらは割と真面目な記事。

