基本情報技術者試験のおすすめ参考書や勉強時間を文系プログラミング未経験者が述べる【Java受験】

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基本情報技術者試験の成績照会

僕

なんとか合格。でも、思った以上に勉強したし、問題の相性次第では落ちていたかもしれない。

というのが率直な感想。

そもそも基本情報技術者試験とは何か

情報処理推進機構(通称IPA)という独立行政法人が提供するITに関する一定の知識を証明する国家資格の事。

英語ではFundamental Information Technology Engineer Examinationという、かっこよくも会話で使うには長すぎる名前であるため、一般的にはFE(周りではエフイーと呼ぶ人が多い印象)と略されることが多い。

IT系、特にSierに務めるのであれば、まず間違いなく会社から取れと言われる資格。情報系の学部出身であれば、学生のうちに取得している人も多い。

ちなみにIT業界はオラクルやシスコ、アマゾンといった有名な会社が民間資格に参入しているため、他業界と比較すると資格の数が尋常ではない程に多いが、このような民間資格は安くて2万、高ければ10万以上といった、個人では手が届かない受験料がゆえ、一般的なキャリアを歩むのであれば、日本人に親しみのある受験料のIPAの試験をステップアップしていく事になるでしょう。ちなみにFEは5700円

話を戻すと、FEは例年4月の第3日曜日と10月の第3日曜日の年2回開催され、年間で約14万人が応募する。

これは簿記2級と同じくらいであり、規模としては相当大きい試験。この応募者数のうち、おおよそ7割程度が実際に受験をし、実際に受験会場で受けた人の合格率が20%から30%

ちなみに、自分が受けた29年度秋期の合格率は21.8%で、ここ9年で最も低い回だったそう。基本とは言いつつも、それなりには難しい試験。

受験者層は平均25歳程度。やはり、新卒もしくは入社3年目以内の社員が取得するケースが最も多そう。

TAC等で通信講座もあったりしますが、基本的には独学で充分だと思います。

僕

というか、基本情報技術者を独学で取得出来ないのなら、そもそもIT業界に向いていないような気も。

ちなみに、試験の2か月前には申し込みが締め切られるので油断しないように注意。

新卒の就活で有利になるのか

Sierを中心に就活をしていた当時の個人的な話。完全な主観ですので、必ずしも真に受けないでください。

自分の就活時のIT関連の資格としては、ITパスポートのみを取得していました。

ITパスポートは、基本情報技術者の1つ下に位置付けられるIPAの資格の事。実際にITパスポートを受験した人なら分かると思いますが、たいして難しくはなく、参考書を読みつつ少し過去問を解けば、あとは常識でなんとかなるような問題ばかり。

IT業界に興味があるよという1つの根拠にはなるかもしれませんが、ITパスポートは就活において有利に働くことは一切なかったと感じています。

一方で、FEはどうなのか。

情報系の学部出身でなければ、少しだけ有利に働くと思います。理由は2つ。

  1. IT業界に対する意欲や興味の根拠になる
  2. ある一定の地頭の証明になる

実際にFEの勉強してみると分かりますが、「IT業界を受けるかも…」という学生が取得するにはコスパが悪すぎます。

もし自分が人事であれば「文系でFEに合格しているのは、本当にIT業界を中心に見ている証拠だ」と納得します。大手になればなるほど全業界を満遍なく受けつつ「ITしか考えていません」という学生も多いですから。

ただし、あくまで選考材料の補助枠でしかない事は確か。

IT全体の事はわかりませんが、Sierで求められているのは技術力や知識よりも圧倒的に、コミュニケーション力や調整力に関して。

自分はある大手Sierに内定を頂きましたが、情報系の学部以外の内定者はFEはおろかITパスポートさえ持っていない人が圧倒的多数でした。内定者段階では、二進法すら理解していない人も多い。

もし、暇なら取っても良いかもしれませんが、大学4年の4月に受験しても間に合わないという点に注意。合否がわかる5月には、もはやESを受け付けているところはほとんどありません。

まとめると

 

僕

時間に余裕があってIT業界しか考えていないのであればFEの勉強はgood。ただし、あくまで補助材料としては有利に働くだろうが、FEを持っているからといって内定を貰えるわけではない上、入社してからでも遅くはない。

勉強時間は100~200時間を目安に

個人差はありますが、100~200時間が一つの目安だと思いました。

自分は就活の際にITパスポートを取得しましたが、その前提知識がある上で、参考書に50時間、過去問演習に20時間、Javaの学習に60時間は費やした気がする。

僕

忙しさにもよるでしょうが、最低でも3か月前からは始めた方が良いでしょう。

 

ちなみにド文系がプログラミング言語を1から学習しようと思うとそれなりの覚悟が必要ですので、宗教上等の特別な事情が無ければ表計算の選択をおすすめします。もしSEなら仕事でExcelを多用するでしょうから。

おすすめの参考書と過去問題集

これに関してはレビューに絶大な自信があります。

というのも、自分で購入した後に内定先からも市販の参考書が配布されたため、ここで紹介する参考書2冊と過去問題集2冊の合計4冊を実物で持っているからです。全て分厚く、本棚を占領していていい迷惑。

参考書に関しては、こちらが断トツでおすすめ。

ページ全体の半分以上が絵で埋まっていることもあり、本屋さんでパラパラめくると内容が浅いんじゃないかと思われがち。

ですが、実はかなり深く「なぜ?」という理屈まで説明されており、用語を単なる暗記で済ませないところが素晴らしい。

自分はもう1冊の参考書を一読してから取り組んだのですが「あの仕組みはこういう背景があったのか」と納得させられる内容が多かった

 

僕

完全な初学者でもスイスイ読める親切設計。

唯一の弱点は、説明を手助けする謎のキャラのギャグが冷たいこと。

それが説明に必要な例えならまだしも「お前何のために今喋った」とキレそうになるときもあった。たぶん、読み進めれば共感してくれると思う。

なお、このシリーズは応用情報技術者向けの参考書も販売されていますが、ほとんどのページが基本情報技術者と同じものであり、せいぜい150ページが新しく付け足された程度。将来、応用情報技術者の受験も視野に入れている人はこちらを購入するのもありかもしれません。

追記

応用情報技術者の学習を進めるにあたってキタミ式参考書(応用)を1周しましたが

もし今後、応用情報技術者試験(AP)を受験する予定が少しでもある

基本情報技術者試験(FE)の午前試験で高得点を取りたい

基本情報技術者試験(FE)の午後試験でデータベースを選択するかもしれないのであれば先走り、応用情報技術者向けのキタミ式を購入する方がおすすめ。

というのも、応用情報技術者向けで付け足された範囲の感覚30%程度の内容は、最近の基本情報技術者試験では普通に出題範囲だから。

例えば、オートマトンは知っておいた方が午前問題が解きやすくなるでしょうし、後述しますが、データベースは年々難しくなってきており、キタミ式の基本情報の参考書だけでは文法知識が足りないかもしれません。

(INやEXISTや副問い合わせの使い方は最近では普通に出題されますが、応用情報技術者向けにしか説明がないから、自分がFEを勉強する際にはネットで文法を調べた)

もちろん、基本情報技術者試験には必要のない知識も含まれていますが、今度APを受験するのであれば、こちらを買った方が最終的には安く済みます。

インプレス社が出版するこちらは、より教科書的な説明が多い。

簡潔にまとまっていると言えば聞こえがいいが「初学者にとっては少し説明が足りなくないか」という項目が多々あった。

値段はこちらの方が安いですが、個人的にはキタミ式を推奨します。

先程も述べましたが、こちらを何回読んでもモヤモヤしていた部分がキタミで一発理解出来たという背景もあって。

そして、インプットと同じくらい大切なのがアウトプットの練習。正直に言えば、市販で売っている参考書のみでは安定して得点を取るのは難しいと思います。

だから、参考書で最低限の知識を得たら、ひたすら過去問演習をするのが効率的。過去問で有名な2冊を比較してみます。

こういうのはどちらかを勧めるべきなんでしょうが、細部まで見比べた結果、ぶっちゃけ本当にどちらでも良いという感想。「この問題の解説はこちらの方がわかりやすいな」というのが半分ずつくらいあるから一長一短。

2つとも定価が全く同じかつ構成も酷似している。お互い意識し合っているのか、どちらかがパクっているのか。

紙面4回とPDF9回で計13回分という表記も一緒。そもそも過去問題はIPAの公式ページでダウンロード出来るので、計13回分という表記は不親切な訴求方法な気もしますが。2つとも解説もダウンロード出来る点は褒めたい。

「かんたん合格」の印象

何故かペンギンが参考書を抱えながら笑顔で焼き芋を焼いている表紙のインプレス社の方が、図での説明が若干多いという印象です。

もう1冊と比較すると説明口調も若干柔らかい。だが、紙質がタウンページ並みに悪いので神経質な人は気を付けた方が良いかも。

「パーフェクトラーニング」の印象

これまた何を意図しているのか不明なフランスのお洒落な運河とボートが表紙の技術評論社の良いところは

ハサミで切り取るタイプだが答案用紙が付いていること。

紙の質がしっかりしていること。

問題の「初モノ」「頻出」「基本」の表記は2冊ともあるのですが、こちらのみ「難問」の表記があること。

「もうどうせ出ないだろうから、解かなくていいか」と割り切れるのは地味にありがたい。ちなみにJavaの説明はこちらの方が理解しやすかった

 

僕

色々頑張って違いを探し出しましたが、過去問はそこまで神経質にならずに選んでしまって構いません。

 

午前問題は簡単

9:30から12:00までの150分。4択問題が80問。そのうちの60%すなわち48問の正解が合格点のボーダー。

僕

午前に関しては、参考書をしっかりと理解して過去問を2回分も解けば簡単に合格点に達するのでは、というのが率直な感想。

ただ、毎回10問程度は参考書でも過去問でも全く触れていない、IT業界の流行や日常にどれだけ敏感であるかが問われる問題が出るので注意。対策はしようがないが。

序盤で出てくる集合問題やビットに関する問題は解くのに時間がかかることが多いので焦りがちだが、知識問題はぱっと読んだだけで解けるものも多いので、全体で考えたら試験時間には非常にゆとりがある

基本情報技術者試験では、一定の時間が経てば途中退出できる制度がありますが90分経過時点で半分くらいは退出していました。自分は3人掛けの真ん中だったので隣の人が退出するまでぼけーっとしていましたが。

午後問題が難しい

13:00から15:30までの150分。4択だけではないが、全てマーク選択式の問題。

60%が合格点のボーダーだが、どうやら問題によって配点が違うようで、午前と比べて厳密な自己採点は難しい

僕

ちなみに、午前と午後の両方が合格点に達していないと合格とはみなされず、例えば午前が50点、午後が70点でも不合格に。

僕

午前とは比べ物にならないほど難しい。「午前が楽勝だから…」と午後の問題を見ずにノンビリしていると痛い目を見る。

午前もですが、気のせいか年々難しくなってきてる気がする。例えばデータベースは、過去問ではSQLの基本の使い方さえ知っていれば解けるボーナス問題が多かったですが、文法の細かいところを理解していないと解けない問題が年々増えてきていると感じました。

必須回答である問1の情報セキュリティは、公開鍵秘密鍵共通鍵の仕組みが問われる場合が非常に多いのでしっかりと理屈から叩き込んでおきましょう。

この仕組みはビットコインにも利用されており、解説記事で軽く図説しているので参考にしてください。

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ネットワークは文系には抵抗感があるかもしれませんが、よくよく問題を読むと算数と読解力で解ける場合が多いのでおすすめ。そこまでネットワーク分野の知識が直結する問題は出ない。

プロジェクトマネジメントかサービスマネジメントのどちらか1問、システム戦略か経営戦略・企業と法務のどちらか1問が毎回出題されることが多いですが、簡単なので選択するべき。読解力さえあれば解ける場合がほとんどです。

アルゴリズムとプログラミング言語は非常に難しく、また問題との相性によって得点が不安定なため、安心して合格を狙いたいのであればここまでで50点/60点は安定して取れるレベルまで持っていきたいところ。

アルゴリズムは馴染みがない人が初めて過去問を解くと

僕

控えめに言っても何をやっているのかわからない…

となります。僕はアルゴ無理ズムと呼んでいました。

コツとしては、

  1. トレースをする
  2. 時間をかけて1つずつ流れを理解する

プログラミング経験のない人からすると「無機質で意味の分からない文字数列」という負の感情しか湧かないと思いますが

僕

文字列[]に例としてappleを当てはめてみよう

のように具体的に埋めて流れを考えると「この工程は何をやっているのか」という実感が湧きます。

僕

もちろん、湧かないとき、トレース自体が困難な問題もあるから、その時は諦めろ。

また、1回流れを追っただけでは何もイメージが湧かずに諦めてしまいがちですが、時間をかければ理解できる場合もあります。これはアルゴリズムだけでなくプログラミング言語も一緒。

個人的に精神論は嫌いですが、アルゴリズムに関しては根性と粘り強さが大切

問1から問7は12点満点×5問となっていますが、1問12分で解くことが出来ればアルゴリズムとプログラミング言語各45分ずつ割り当て可能。この2問になるべく時間を割けるように、過去問で訓練をしましょう。

ド文系が勧めるJavaの勉強方法

「Javaとは、パソコン弄っていると更新しろと迫ってくる謎のティーカップの事だ」というイノセントな段階から、なんとか問題に立ち向かえるようになるまでに40~50時間以上はかかります。

自分はProgateという月額980円でプログラミングが学べるサービスを利用して基礎を身に付けた後、こちらの参考書で学習を進めました。

Amazonでの評価も非常に高くJavaを独学で学ぶなら非常に良書600ページもありますが、文字の間隔は広いので想像よりは読み進めやすい。

さて、Progateで実際にプログラミングコードを打ち込みつつ600ページの参考書を読み進めた訳ですから、自信をもって午後のJavaの問題を解きました。

僕

さっぱりわからないぞ。

知らない文法が出てきたので、どうやらまだ知識が足りていないみたいでした。

スッキリわかるJava入門の実践編も購入しIPAの試験範囲と照らし合わせると、どうやら実践編のおおよそ170ページまでが範囲のようです。

何回か読み、文法を理解したところで

僕

知らない文法は無いが、さっぱりわからないぞ。

というわけで、ここまで必死に勉強しておきながら試験本番は2問/7問のみの正解でした。

当然、試験中は

僕

さっぱりわからないぞ。

試験後に2chを覗いたら「実務でJavaでコード書いているけど、よくわからなかった」と書かれていて流石に笑いました。

さて、Javaを選択するかどうかは、あなたの判断に任せます。

基本情報技術者試験に合格するためのエッセンス(記事のまとめ)

  • 3か月は余裕をもって学習を始めよう。ド文系が安心して合格を狙うのなら100~200時間が目安。
  • 午前だけ解けるからと安心しないこと。午後が本番。
  • アルゴリズムとプログラミング言語以外で9割を目指すこと。
  • アルゴリズムが何をしているのかわからなければ、とくかくトレースしてみる。
  • 根性と時間があればなんとなかる場合も多いので最後まで諦めない。
  • プログラミング未経験ならJava選択は覚悟をもって。
資格

東京の下町で一人暮らしをする早稲田大学卒のシステムエンジニア。
一人暮らしで得たライフハック、株やお金、ビジネスに関する話題が得意。
カフェが大好き。文鳥飼いたい。

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