エメラダ投資の仕組みをわかりやすく図解してみる

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東京で一人暮らしをする早稲田大学生。来年からSE。 一人暮らしで得たライフハック、株やお金、ビジネスに関する話題が得意。特に就活に関して自信あり。レビュー記事以外は6000字以上が多いのでお時間がある時にどうぞ。

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エメラダを一言で言えば

未上場の有望なベンチャー企業に早期投資が出来るプラットフォーム。「投資」という大きなジャンルでくくれば、比較的に敷居の高いものであり、健全な投資をするには

  1. ハイリスクハイリターン
  2. 流動性が皆無で長期投資である
  3. 投資した額が0になる可能性も相当高い

という認識が必要。

投資未経験者にはおすすめ出来ない

詳しい解説に入る前に個人的なアドバイスをするのであれば、

「投資経験者」、「ロボアドバイザーのみ扱ったことがある」、「個別株投資をしたことがあるが新株予約権を説明できない」、に当てはまるのであれば、そもそも知識が圧倒的に足りていないので控えた方が良いかもしれない。

ということ。

規模は違えど、立ち上げ間もない企業の分析と投資判断をする行為は、ベンチャー投資をプロにしている人でも非常に難しい世界。それなりの財務知識も必要に。もちろん、座学の知識が絶対的な条件になるとは限らず、例えば「そのベンチャー企業の商品を実際に使ってみて絶対に売れると確信した」のであれば投資判断の1つの根拠になりますし「絶対に駄目だ」とまでは言いません。が、エメラダはあくまで投資家としてある程度の経験がある人向けのプラットフォームであると個人的には思います。

とはいえ、この記事ではなるべく初心者にも、せめて仕組みだけは理解出来るように解説しますので、実際にエメラダで投資するかどうかの参考にしてください。

ある案件に投資した場合の流れを図解

エメラダでは定期的に投資案件が募集され、1社当たり14万、35万、もしくは最大49万という3つの単位から先着順投資出来るシステムになっています。

わかりやすいように、あるA社が案件として募集された場合の流れを具体的に追って行きましょう。

エメラダを通して提供される企業情報を分析したところ、これは流行するという確信を得たぞ。Youtubeにアップロードされる企業の紹介動画からも社長の意気込みが感じられる。応募しよう。

エメラダでは投資案件が募集されてから先着順で、企業の希望する目標募集額の110%まで受け付けをしています。

例えば、A社が5000万円の目標募集額に設定していた場合は110%の5500万円まで応募を受け付けます。とはいえ、企業側としては5000万円の調達をしたいのに「大目に5500万円調達しちゃいました」とエメラダに言われても困るので、10%の超過分は補欠扱い、つまりは8日間ある申し込み撤回期間でキャンセルされた分だけ繰り上げとして扱われるということになります。つまり、企業側は5000万円ぴったりの調達が可能になる。そして、エメラダは調達した一部を手数料として企業側だけから頂いてビジネスモデルが成り立っており、つまりは私たち利用者が手数料を支払う場面はありません

今回は7万円×7口=1企業当たりの上限49万円投資したとします。ところで、上場した株を扱うのあれば毎日株価を見る必要があるかもしれませんが、エメラダの場合はその必要はありません。なぜなら、企業をひたすら分析していざ投資した後は、何年後、長ければ何十年後にイグジットするまでは売ることが現実的に不可能だから。上場していないため、流動性が皆無に等しいのです。だからこそ、ある意味、日々の株価の変動に消耗してしまいがちな人には向いている投資方法かもしれませんが。

話が逸れましたが、未上場企業は主にIPOとM&Aの2つの方法でイグジットすることになります。

エメラダのイグジット方法はIPOかM&A
  • 上場によるイグジットの場合

A社のビジネスが起動に乗り、無事に上場(IPO)を果たした場合、大抵の場合は大きなリターンが得られます。つまり、創業者周辺やベンチャーキャピタルといった極一部の特定の人や企業しか買えなかった株が上場と共に、世界中の人が気軽に買えるようになる訳で、今まで買いたくても買えなかった人が買う事で大きな値上がりに繋がるということ。ちなみに、エメラダの場合は上場と共に新株予約権1個当たり1円の負担(受け取る上での便宜上の1円設定だと思います)で株券を受け取ることができ、それを上場と共に売るか、上場後も長期保有するかは、あなたの勝手です。

  • M&Aによるイグジットの場合

もしくは企業価値が高まり、高い金額で買収された場合は、新株予約権と引き換えに買収先の企業から対価としての金銭をそのまま受け取ることになります。

転換価額については、今はとりあえず「株価がいくらの時に買ったかという仮定」とでも理解しておいてください。滅多には無いと思いますが、IPOしたが様々な事情で1株当たりの株価が大きく下がってしまった、M&Aで買収されたが企業価値に乏しかったため非常に小さい金額での買収案件になってしまった、という場合には上場時の株価やM&A時の金銭授受が転換価額よりも低くなり、IPOやM&Aで一見良い結末を迎えたように見えて売却損が生じる可能性もあります。

  • 倒産した場合

最悪なエンディングの解散(倒産)について。最悪と表現しましたが、最悪でもあり最も可能性の高いパターンであるかもしれないという理解はエメラダを利用する際には必須。10社中8社近くはこれに当たるとまでも。もちろんこの場合は、会社に投資した分は1円も返ってきません

エメラダは10年を区切りとしている

エメラダを正しく理解する上では「10年」というキーワードを正確に理解する必要があります。流し読みでは

10年経過したら問答無用で価値が0になるのか

と勘違いするかもしれませんが、決してそのような意味ではありません。10年という区切りは、ベンチャーキャピタルの一般的なファンド運用期間を参考にした便宜上の物であり、10年目の最後の1か月の間

  1. 権利を完全に放棄する
  2. 新株予約権を行使して株式として保有する

が選択出来ます。果たして権利の放棄を選択する人がいるのかと思うかもしれませんが、流動性が皆無でいつ換金出来るかもわからない株式という有価証券を持ち続けると財務や税金面で都合が悪い人もいるから。とはいえ、ほとんどの投資家は新株予約権を行使して株式として保有することを選ぶでしょう。そのあとの流れは⑴~⑶に戻り、もし、例えば20年後にIPOやM&Aした場合はリターンが発生する可能性もあるという仕組み。新株予約権を行使すれば、10年経過した後も投資先の情報はエメラダを通して定期的に供給されるので実質的には10年以降も変わりはないです。


エメラダ型新株予約権について

エメラダ型新株予約権は新株予約権とは全く別物レベルの違いがあると感じる

これは新株予約権を理解している人ほど知って欲しい観点。通常の新株予約権は発行時に申し訳程度のコールオプション代を支払い、行使時に会社にまともな金銭が入る増資が行われる形式ですが、エメラダ型新株予約権は、新株予約権の発行時に投資金額のほぼ総額を支払い、行使時には新株予約権1個当たり1円という仕組み。行使期間も上の項目で説明したように相当な制限がかかっています。

また、あくまで「IPO後に株券に変えられる、もしくはM&A時に金銭として受領出来る」新株予約権であり、株券そのものではないため、議決権も配当もありません。だからこそ、エメラダで調達した企業は投資家に良い意味で気を遣わずに事業に集中することが出来るのですが。

転換価額は早期投資のリスクプレミアム

エメラダの転換価額の設定方法を一言で言えば

企業の情報も成功の確証も少ない事業の立ち上げ間もない頃にリスクを覚悟で投資したのだから、事業が成長してから投資した人よりは儲けが多くなければおかしいよね

という非常に合理的な考えだと思います。

「そもそも転換価額って何」という人に向けて簡単に説明すると

新株予約権の行使で株券に変えた場合、1株当たりいくらで取得できるか(例えば30万円の新株予約権を持っており転換価額が5万円の場合は6株貰える)

上場していない企業、しかも立ち上げ間もないベンチャー企業に対する適切な企業価値の評価は非常に難しいため、エメラダで新株予約権を取得する際にはいったん暫定転換価額を用いて、暫定的な、行使と共に貰える株数の値を仮決定します。これはエメラダと企業が協議して決定するようです。

例えばA社に40万円分投資、暫定転換価額が10万円と設定された場合、現時点では上場した際には4株貰えるということになります。転換価格が低ければ低いほど貰える株数は多くなるという意味。もちろん転換価額が低ければ低いほど株式の発行総数も増えるので、たくさん貰えても結局は1株当たりの価格は低くなりますから、転換価額が低ければ良いという発想は誤解を招きます。暫定転換価額の設定に関しては、そこまで深く考えずにエメラダが適切な価格に設定してくれると願いましょう。

そして、もし、この先に企業が再び資金調達を行わずにそのまま上場した場合は暫定転換価額がそのまま転換価額として扱われます

一方で少しややこしいのが、何年後かに再びベンチャーキャピタルや事業会社から資金調達を受けた場合の転換価額の計算方法。ちなみに

「次回資金調達」に該当する条件は、「最低1億円以上の増資であること」および「出資者の過半数が企業の経営者親族や会社の従業員でないこと」

とのこと。

A社の暫定転換価額が10万円だとします。次回の資金調達時にベンチャーキャピタルが「この会社の価値は高いから転換価額は12万円だ」と見積もった場合、12万×80%=9,6万円が転換価額として扱われます。80%というのはエメラダの設定する一つの基準です。「当初の暫定の見積もり10万円は当時としては割高な設定で実は9,6万円の方が正確だったから9,6万円を適応します」という認識ですね。同じような考え方として、「この会社の価値はそこまで高くはないから5万円程度だろう」と見積もった場合、5万×80%=4万円が転換価額として扱われます。

もし「この会社の価値は物凄く高いから転換価額は30万円だ」と見積もった場合、30万×80%=24万円が転換価額として扱われるのではなく、この場合はエメラダ側が「今振り返ってみれば10万円という割安な暫定転換価額を設定しちゃいましたが、転換価額が高くなるのは投資家からすれば腑に落ちないと思うので、そのまま適応します」となり、貰える株数は増えるということ。

簡単に言ってしまえば、ンチャーキャピタルや事業会社が会社の価値を、私たちがエメラダで投資した際の企業評価と比べて非常に高く評価する分、早期投資に対するプレミアム価値が付くという理解で充分かもしれません。

エメラダの魅力とは

  1. 個人投資家でもベンチャーに投資できるところ
  2. エメラダが投資先を厳選しているところ
  3. 投資先を応援する仕組みがあるところ

一番大きいのは、今までは多額の資金を提供できるエンジェル投資家やベンチャーキャピタルにしか解放されていなかった、未上場企業への投資を身近なものにしてくれている点。10年前にタイムスリップして

一般的なサラリーマンがネットから気軽にベンチャー企業に投資出来るらしい

という話をしても笑って誰も聞いてくれないでしょう。この記事では大きくはピックアップはしませんでしたが、それほど革新的なもの。

またエメラダでの案件はゴールドマンサックス出身のメンバーが中心となり厳選しているものであり、ベンチャー企業に対してある程度のスクリーニングが済んでいる点は非常に魅力的。プロの投資家がすでに出資している企業が案件の条件になっています。世の中には無数にベンチャー企業が存在しますが、質はピンキリ。技術力がほとんどないベンチャーもあれば、トップが凄腕のスキルを保有していたり。投資が本業ではない私たちが無数のベンチャー企業から見抜くには時間がかかりますが、知識と経営の知見を持った人たちがスクリーニングしてくれるのは嬉しい。もちろん、案件に対する上場割合が増えれば増えるほど「エメラダの持ってくる案件は良いものばかりだ」とエメラダの信頼性が高まる訳ですから、彼らは本気で良い案件を持って来ようと努力する根拠でもあります。

また、エンジェル投資家としての第一歩としても面白いかもしれません。例えば「この間上場したあの企業は、上場する前から投資していたよ」なんて言えたらかっこよいですし、自分だったら毎日誰かしらに自慢します。もしも、あなたがエンジェル投資家に憧れがあるのであれば、箔が付くのでは。

そして、頑張っているベンチャー企業を応援できる点も魅力的。エメラダは、企業と私たち投資家とのコミュニケーションの場を設けることも考えているようで、企業に対して

最近身近でこんな商材が人気なんだけども、何かのアイデアのきっかけにならないかな。コラボしても面白いのではないか。

というコミュニケーションが取れる機会を考えているとのこと。ベンチャー企業側も頑張っているとはいえ、経営していく上での不安は大きいでしょう。いざというときに支えてくれる、議決権のない投資家からの目線は非常にありがたいのではないか。もちろん、投資家のアドバイスが企業の大きな前進のきっかけになれば、イグジットが早まり、win-winな関係が築ける点もポイント。エメラダが投資家の属性を見て企業側とマッチングさせることもあるとか。もし投資家の中に凄腕のエンジニアが混じっていれば、人材会社のマージン無しに、投資家のツテでエンジニアを企業に紹介出来たりするかもしれませんね。

エメラダは未上場の有望なベンチャー企業に早期投資が出来る魅力的なプラットフォーム。とはいえ、「投資」という大きなジャンルでくくれば、比較的に敷居の高いものであり、健全な投資をするには

  1. ハイリスクハイリターン
  2. 流動性が皆無で長期投資である
  3. 投資した額が0になる可能性も相当高い

という認識が必要。しっかりとした理解が出来れば、面白い仕組み。口座開設にはある一定の審査があるようですが、審査に落ちた人のSNSでの反応を見る限り、この記事で理解してくださった人なら大丈夫ではないかと思います。ちなみに、最後に述べるのもなんですが、エメラダはエメラルドに由来しているらしいです。

最後になりますが、散々説明した通り、エメラダでの投資は元本保証どころの話ではなく投資額が0になる可能性も十分高い、ハイリスクハイリターンだという認識を持ち、自己責任で投資してください。


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