電動歯ブラシには昔から抵抗があった。
思い返してみると、初めて電動歯ブラシを使ったのは、自分が中学生だった15年前。振動が気持ち悪く、しかも気持ち悪さに耐えたにもかかわらず、たいして綺麗にならなかった記憶があるからだ。
今思い返せば、当時はまだ電動歯ブラシというジャンルが未開拓だったのかもしれない。
自分は舌で歯を触る癖があるのだが、その時に歯がざらざらしていたりすると気になって仕事に集中が出来ない、妙に神経質な性格がある。
だから、飴とか滅多に食べないタイプだ。
その癖、カフェラテとかジュースが好きなのだから、なんやかんやで、仕事場では午後には集中できなくなってしまう。
こんな自分だが、ふとしたキッカケで

電動歯ブラシ買ってみるか
と、なかば衝動買いをしたのだが、これが生活を激変させたのである。
以下で、紹介していきたい。
ドルツ(EW-DL34)の基本的な機能について
今回購入したのは、EW-DL34という型番。
ラインナップについては後述するが、日本歯科医師会推薦マークの付いたもので一番安い型番である。
これよりも安い型番もあるが日本歯科医師会推薦マーク付きではない(ドルツでは定番のヨコ磨きではない)ため、もしドルツを買うなら最低この型番からにした方が良い。一番安い型は商品紹介ページからもやる気が感じられない。
ヨコ磨きは、回転磨きでは力不足であった、(一番虫歯になりやすい部分でもある)歯と歯の隙間も綺麗にしてくれるそうだ。パナソニックでは2001年以降から、ヨコ磨きに移行しているそう。
このような形で、ブラシは付け外しが可能。土台含めて、そこまで場所を取らないのは良いところ。
フル充電したら少なくとも半月は使えるので、本当にミニマリストな人であれば、充電器を閉まえる嬉しさを感じるであろうか。
スペックだけ並べると、
- 高速リニア音波振動で毎分約31,000ブラシストローク
- 約17時間のフル充電で90分使用可能
とあるが、自宅用である限りは充電時間はたいして気にしないだろうし、毎分31,000というイマイチよくわからないストローク数で一体どれだけ落ちるのか、電動歯ブラシスペックマニアでない限り、パッとこないゼ。
という訳で、スペックではない部分、感覚的な使い心地の話を中心にしていきたい。
僕がドルツから手磨きに戻れなくなった理由
手磨きより圧倒的に綺麗になる

マジで桁違い。
今までであれば、「今日は歯をきれいに磨くぞ~」と意識し、10分は丁寧に歯磨きして、

あ~頑張った~今日はいつもよりつるつる綺麗だ~
位の感覚が、ドルツ2分と対等くらい。
時間があったらこの動画をぜひ見てほしい。歯科衛生士さんが手磨きとドルツで比較をする内容だ。
時間が無い人に向けて要約すると、
- 手磨き…8分11秒…だが、ちょっと汚れが残っていると突っ込みが入る
- ドルツ…2分6秒…磨き残しが無い
個人的な感覚値だが、手磨きの場合、朝どれだけ綺麗に磨いても、昼食後には歯に少し汚れが付いてしまう不快感があったものの、ドルツの場合、朝丁寧に磨けば、夜までつるつるだったりする。
これは実に凄い事だと思う。
自分はいつもノニオの歯磨き粉を使っているが、あんまりに落ち良いので、最近は研磨剤が入っていない歯磨き粉だったり、水オンリー+ドルツも挑戦中。
研磨剤入りの歯磨き粉よりは時間がかかるが、時間を掛ければしっかりつるつるになる。
時間が節約できる
上記とも重なるが、本当に時間が無くて仕方が無い時も、本当にぐわーっとやるだけで、そこそこ綺麗になるのだ。
歯磨きのゴールデンタイムは主に、寝る前と朝出かける前だろう。
夜は、しっかり歯磨きタイムを取れることが多いが、飲み会で酔っ払って遅くに帰宅した時なんか、

虫歯なんか知ったこっちゃないゼ。とりあえず睡眠ラヴ。
とサボってしまうことも多かったが、なぜだかドルツを買ってからは、どんだけ酔っていてもしっかりドルツしてから寝るようになった。だって、寝ぼけてても簡単に綺麗になるんだもん。
問題は、朝。
大学や仕事でいろいろな人に会うわけだから、歯磨きはしっかりせねばならない。歯磨きはモーニングルーティーンだ。
しかし、睡眠の時間は大切。
1日ピカピカでいたいが、現代はもはや、10分も歯磨きにかけられる社会では、ナイのだ。2分で済ませよう。
という事で、朝にかなりの満足度をもたらしてくれたドルツ。
手が疲れない
手磨きだと、1本ずつ小刻みにしゃこしゃこしないといけないが、ドルツの場合、歯に添えるだけ。
そして、少しずつ当てる場所を動かしていくだけ。
もちろん、機械で動く物体なので、手磨きと比較すれば圧倒的に重い(量ってみたら90gくらいあった)。
が、手磨きと比較して疲れないのは、やはり、しゃこしゃこしなくて済むから。
カップルでも使える
歯ブラシの先を付け替えればよいだけなので、1台あればカップルで共有できる。

ただ、「忙しい朝に1台しかないとケンカしそうだゼ」なカップルは2台用意した方が身のためかも。
舌も綺麗になる
そもそもドルツは「しゃこしゃこ」せずに「歯に当てる」だけで綺麗になるわけで、舌も当然、「しゃこしゃこ」せずに「舌に当てる」だけで綺麗になる。
歯ブラシで舌を掃除すると「ウ”ェ」となりがちだが、恐らく、舌を強く抑えこんで磨いてしまっているのではないだろうか。
ドルツなら、舌に当てるだけ。だから、「ウ”ェ」と気持ち悪くならずに舌の奥の方まで綺麗になる。
パナソニックとフィリップスとブラウン
そもそも、
電動歯ブラシ=ドルツ
みたいに語ってきたが、電動歯ブラシは家電メーカー各社が頑張っており、有名どころだと
- フィリップスのソニッケア
- ブラウンのオーラルB
等がある。
その中でも、自分はまずドルツしかないなと思ったのだが、まず見た目が洗練されているところが挙げられる。
フィリップスやブラウンは少しごちゃごちゃしている気がする。
家電が家のコーデになじむかどうかって意外と大切なのだ。それがたとえ洗面所であったとしても。
とはいえ、少し真面目に語ると、
ブラウンやらフィリップスやらなんやらあるが、やはり日本人と欧米人では骨格等の違いがある。
「電動髭剃り」というジャンルにおいても、ブラウン、フィリップス、パナソニックは争っているが、髭だって日本人と欧米人では骨格、固さや癖が全然違うのは一目瞭然だろう。
その理由から、髭剃りや歯磨きや化粧水、歯磨き粉等、「生活密着品」を買う際は、いつも日本のメーカーを利用する。
歯磨き粉はライオンのノニオ。手磨きは、ドルツ沼にはまる前はクリニカの歯ブラシを愛用していた。(クリニカとシステマは歯ブラシの中ではかなり質が高いと思う。よく落ちるし、使いやすい。少し高いが。)
と、話は脱線したが、つまりは、日本人にはパナソニックの電動歯ブラシが一番合うんじゃないかと思う訳です。
パナソニックのドルツ機種を簡単に比較
さて、ドルツには5種類のラインナップがあり、どれを買おうか悩む方もいるかと思うので簡単に解説したい。

正直こういうのは、公式サイトを眺めた方が早いのだが、ざっくり説明。
低価格→高級の順に並べる。
- EW-DM61…ドルツの中で唯一、日本歯科医師会推奨ではない(ドルツ代表のヨコ磨きではない)。とにかく安い。
- EW-DL34…オーソドックスかつリーズナブル。
- EW-DL54…ノーマルモード、ソフトモードに加え、この型からガムケアモード(歯茎ケアモード)の磨き方が追加。付属の替えブラシの種類が増えた。
- EW-DA52…上記3つは17時間充電だったが、この型からは1時間でフル充電可能に。また、同じくこの型から、電池消耗時の充電催促ランプ方式(残量が少なくなると利用後に青いランプがチカチカ光って知らせてくれる)が、残量表示タイプに変更。
- EW-DP52…ヨコ磨き(31,000ストローク)だけでなく、タタキ磨き(12,000ストローク)も加わったWクリーンモード、Wガムケアモードが追加。ステインオフモードも追加。

パナソニックって型番しか記載が無いから、どれがどれだかわかりにくいよね。
高くなればなるほど、磨き方のモードが増えたり、利用可能な替えブラシが違ったりはするが、機能が多過ぎても思考の邪魔になるし、結局そんなに機能を使わないので、普通にEW-DL34で十分だと思っている。
IT企業で働いている25歳だけども、ここら辺は「シンプルisベスト」の感覚で生きているのだ。
もちろん、上位機種の方が機能的に良いのは間違いないだろうけども、EW-DL34を数か月利用してみて、少なくとも、「やはり、上位機種にすれば良かった」などと思ったことはこれっぽっちもない。
もし、改めて今、ドルツを初めて買うなら、
- オーソドックスかつ十分満足なEW-DL34
- ヨコ磨き機能にタタキ磨きが付いた最先端モデルのEW-DP52
のどちらかだろう、と思っている次第。
ヨコ磨きは歯周ポケット、タタキ磨きは歯間に焦点を当てているとの事。

タタキ磨きが付いたタイプはまだ試したことが無いから、今のドルツが駄目になったら、ぜひ次は最先端のドルツの購入を検討したい。電動歯ブラシというジャンル、今後地味に進化しそうね。
なお、替え歯ブラシは色々な種類があるが、とにかくバリエーションを増やそうとするのは日本のメーカーの悪いところよね、と個人的に思っている。

公式ページを見る限り、12種類もある。

一番オーソドックスな密集極細毛ブラシで十分かと。実際、これしか使っていない。
それでも予防歯科は大切に
実はドルツ沼にはまる前、歯磨きは念入りにしていたつもりであったが、それは「つもり」だっただけであり、手磨きで盲点となる奥歯に虫歯が出来てしまい、簡単な詰め物をしている。
どうやら、銀歯ではなく見た目に気を使った白い詰め物をしようと思うと、奥歯の場合は「奥歯なんて見えないのに白い詰め物は贅沢だゾ」か何か知らないが、保険適用外らしく、当時大学生だった僕は7万円という痛い出費を食らった(銀歯は保険適用だが、それは嫌だった。味覚が変わりそうじゃないですか)。
と、痛い思いをしたので、以降は最低でも半年に1回はクリニックで清掃をしてもらっている。
さすがにいくらドルツが優秀だとは言え、少しずつ歯垢は溜まっていくし、それが重なり歯石になる。
歯科医によれば、歯石はもはや歯磨きじゃ取れないそうだ。
保険適用なら3000円くらいでサッパリ出来るので、リフレッシュ感覚でぜひ行ってみてはいかが。
まずはとにかく、ドルツ買って人生のクオリティ変えてみて欲しい。