クラウドクレジットの仕組みと特徴を解説。国際分散投資にも最適

投資
自分の経歴と得意分野

東京の下町で一人暮らしをする早稲田大学卒のシステムエンジニア。
一人暮らしで得たライフハック、株やお金、ビジネスに関する話題が得意。
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クラウドクレジットでの投資に向いている人

僕

記事の初っ端からですが。

  1. 国内株式投資をしており、相関関係の薄い金融商品にリスク分散したい人
  2. ペルーやニカラグアといった新興国の社会貢献をしつつ投資を行いたい人
  3. リスク許容度が高く、元本割れのリスクに耐えられる人
  4. 分散投資の大切さを理解している人

以下で説明をしていきます。

そもそもソーシャルレンディングとは何か

僕

従来の融資といえば、銀行が固い審査を行い、ようやく貸しているイメージ。その敷居を下げて、「お金を貸したい人」と「お金を借りたい人」がネットというプラットフォーム上で従来より簡単に結びつくサービス

僕はこのように解釈しています。

そもそも「ソーシャルレンディング」とは最近出てきた単語で、定義が曖昧なのが現状ですから、何とも言えませんが。

「ソーシャル」と名が付くように、オンライン上のプラットフォームを利用して融資が可能になるもの。

銀行は貸し倒れを嫌うため、比較的保守的な業界や、それなりに安定した企業に融資する事が多いです。また、本当に返済してもらえるか、かなり細かく分析するための人件費もかかる事もあり、あんまり小さい融資を請け負うと儲からない。金額が大きい案件を優先します。だから、ぽっと出のベンチャーは振り向いてもらえないがち

僕

とはいえ、銀行に融資をしてもらえない企業の中にも、優れた企業はたくさんあるはず。

たまたま、銀行が好まない前衛的なビジネスを行っていたりね。

「少額から気軽に融資をしてみたいな…」と思う投資家

「お金さえあれば事業を成長させられるけど、銀行からは評価されないビジネスだからどうしよう」…と思う事業家

僕

「この二者を繋ぐビジネスモデルがソーシャルレンディングなんじゃないかな?」と個人的に思っています。ソーシャルレンディング(クラウドファンディング)自体の市場規模は加速度的に膨れ上がっているので、隠れたニーズを掘り出したサービスなのかもしれませんね。

クラウドクレジットを図で解説

 

理解しやすいようにステークホルダーを極限まで省くと、だいたいこのような図になります。

実際には、クラウドクレジットファンディング合同会社というものが設立され、クラウドファンディングの海外子会社が貸し付けの運用を行う訳で、流れはもう少し複雑ですが、本質を掴むためにはこの図の方がわかりやすいと思います。詳しく知りたい人は公式ページへ。

今まで銀行が担っていた中央集権の役を、クラウドクレジットが代替しているイメージですね。

クラウドクレジットで投資する上で最低限知っておくべき知識を解説

海外のマイクロファイナンス等を扱う

海外のファイナンス案件をビジネスの軸にしている点は、多数のソーシャルレンディングの会社がある中で、クラウドクレジットが最も特異な点でしょう。

僕

マイクロファイナンスとは貧困者向けの小口の融資の事を示すらしい。

日本でソーシャルレンディングのサービスを展開しているサイトを見回しても、国内の不動産等を対象としたものが多く、そもそも海外(新興国)をメインの対象としている点で割と珍しい

新興国は特にファイナンスの需要があるのでしょう。国際社会貢献という面から魅力を感じる投資家もいそうですね。

また、既に国内株式投資を行っている投資家の分散投資にも向いているかもしれません。

僕

日本の景気が悪くなった際の、相関関係の薄いリスクヘッジとして。

伊藤忠商事と資本業務提携している事実はクラウドクレジットの理解に不可欠

個人的にはここが一番重要な点だと思うので、少し話が飛びますが、手数料等の説明よりも上に持ってきました。

ここを読めば、後に述べる分散投資等の大切さも、より本質の理解まで迫れると思います。

そもそもクラウドクレジットへの信頼性を語るという趣旨の項目として一番長く語ります。

さて、突然ですが、持論を。

僕

基本的に投資家(私たち)が、ベンチャー企業(今回の場合はクラウドクレジット)の質を直接判断することは手練れの投資家でも無理。

だと思っています。

上場企業ではないので詳細な財務状況の開示も義務ではない。ですから、自分がサービスの質を判断する際の基準は、ベンチャー企業(今回の場合はクラウドクレジット)そのものにどこが投資しているか、一択です。

会社の経営方針にもよりますが、有名な企業であればあるほどリスクを嫌います。

例えば、有名企業が、あるベンチャーに投資して、結局その会社が上手くいかずに倒産してしまった場合。

会社のネームバリューを傷つけます。投資の目が無かった証になりますから

だからこそ、ベンチャー企業への投資案件は、相当慎重に、会社の重役まで説明が持ち上がりますし、このような会社は

私達では手に入れることのできない
ベンチャー企業の事業計画や細かい数字を基に
時間をかけて判断する

わけですから、片手間で判断する私たちの判断より粒度が高いのは当然です。

今回の伊藤忠商事は、誰もが知っている5大商社の1つですが、恐らく海外投資に知見があるから(今回の伊藤忠の場合は中南米の主要国に駐在員事務所があるから、恐らく現地の情報がそれなりに入ってくるはず。というか、総合商社はほぼ全世界に拠点がある。)クラウドクレジットへの投資を決断したのだと推測しています。

少なくとも、ずさんな管理をしている会社には投資するとは思えないので、安心させてくれる要素の1つだと思います。

コラム:「私たち一般投資家がレンディングの質を評価するのは非常に難しいのでは」という話

僕

ペルーのファイナンス状況なんて、日本の投資家は誰も詳しくない。

上でも話をしましたが、結局細かい数字の開示は見れない上に、

  1. 投資先の国の為替変動予測や経済状況
  2. 投資先の中小企業が妥当な経営をしていてキッチリ返してくれるか

を我々が判断するなんて現実的に不可能ですから、投資したいと思い立った際に受付中の案件の中から、自分のリスク許容度に合わせた案件に投資する・もしくは複数の案件に分散投資する、くらいの判断基準しか出来ないでしょう。

つまり、クラウドクレジットにゆだねるしかない。

自分は他にも、テーマ株投資のFOLIOと株式投資型のエメラダエクイティの記事も書いていますが(この記事の読者のペルソナにも合っていると思うので、是非)、どちらも上場していないベンチャーで情報が少ないため、せいぜい投資先やメンバーの経歴くらいしか分析材料がありません。

ただ、「レンディング案件の分析が難しい」という問題点は後で「分散投資」をキーワードに、そこまで問題ではないことを説明します。

手数料や期間について

主に

販売手数料…ほとんどの案件は0円
運用手数料…出資額の数%(案件によって違う。運用開始時に負担)

が挙げられます。

また、他の手数料として、

2018年4月時点で、クラウドクレジットの口座への振り込みは利用者負担、出金は月1は無料(月に2回目以降は756円の事務手数料)。
が挙げられます。

期間は、ざっと見た限り、最短6か月程度から長い案件だと3年、5年もある様子。1年程度の案件がボリューム層

過去の案件は、毎月分配型のスキームが多いみたいですが、2018年4月時点で満期一括型(期間が終わったらまとめて返ってくる)が増えているようですね。

僕

クラウドクレジット側も、どのスキームが一番便利か試行錯誤しているのでしょうね。

利回りが高い案件が多い

新興国案件が多いので、ソーシャルレンディングの中でも利回りが高め。ざっと見た限り、年利5~10%の案件が多め

株経験がある人ならわかると思いますが、かなりのハイリスクハイリターン案件

利回りが高めという事は、つまり損をするときはとことん損をする傾向にあるという事。

僕

リスクを充分に理解してから投資しましょう。

こちらは、クラウドクレジットの公式サイトから引っ張ってきたものですが、

期待利回りは、年利表示かつ、運用手数料を差し引き済み。

僕

1年でどれだけのリターンが見込まれる案件ですよ」という意味。

上の表は、個々の案件の詳細データページなのですが、初め見たときは、期待利回りを投資倍率が一致しない点に「?」と思っていました。が、どうやら投資倍率は案件終了後の見込みを示しているようで、この場合は13か月満期ですから1か月分の差が違いとして表れているようです。

整理

期待利回り…期待される年率(運用手数料差し引き済み)
投資倍率…案件満期時に予想されるリターン見込み額(この場合は100万円投資したら68,000円の収益で、税引き後は54,114円の利益という見込みになる)

僕

ハイリスクハイリターンの案件が多いという認識は大事。もしリスク許容度が低いのであれば、インデックス投資やロボアドバイザー等をおすすめ。

1案件が既にリスク分散されている

クラウドクレジットの案件は、「1つの案件で複数の投資先」というリスク分散をしています。

というのも、もし「1つの案件で1つだけの投資先に絞る」という戦略を取り、その投資先が潰れて回収不能になってしまえばリターンが0になってしまうから。

僕

これは流石に辛い。

だから、例えば、1つの案件で10個の投資先にリスク分散しておけば、もし1つの投資先がダメになってしまっても、残りの9個が頑張ってくれればリターンが生まれるという訳。

僕

クラウドクレジット側が公表しているブログ等を読み込む限り、クラウドクレジットでは分散投資をかなり重要視しているようです。

利回りが高い=元本割れのリスクがそれなりに高い

という事には間違いないですが、クラウドクレジット自体の資金繰りがヤバくならない限り「投資額が0になる」という極端な事例はまず起こらないのではないか、とは思います。(あくまで所感)

それでも社長は更なる分散投資を推奨

CROWD CREDIT (クラウドクレジット)|世界に貢献する投資
クラウドクレジット運用実績とローンの分散投資のお願い

こちらの記事で杉山社長が、クラウドクレジットではそもそも1つの案件で分散投資を行っているが、それだけでなく、私たちも複数の案件に分散投資する必要性を主張しています。

僕

そもそも分散投資だけど、それでも足りないから、更に分散投資をした方が良い」という趣旨ですね。

伊藤忠云々の項目で「レンディング案件の分析は難しい」と述べましたが、1つ1つの案件の分析が難しいからこそ、クラウドクレジットの持ってくる案件を信頼して分散投資をする、という手法は、そもそも相性が良いのではないかと個人的に感じています。

1万円から投資が可能

僕

個人的には1つの案件に1万円だけ投資するくらいなら、美味しいものでも食べて、その分残業代で稼いだ方が良いとは思いますが。

ただ、杉山社長がブログで主張されている通り、様々な案件に分散投資を行うなら非常にありがたい最低投資金額設定ですね。

先ほど「ペルーのファイナンス状況なんて知る由もない」つまり、クラウドクレジットの紹介する案件の質をそれぞれ判断するのは難しいと述べましたが、結局は分散投資という観点で見ればそこまで問題ではないのではないかと、個人的には考えます。

つい先ほどと同じことを述べますが、

1つ1つの案件を分析して投資するというよりは、クラウドクレジットの持ってくる案件を信頼して、リスクの幅が様々な案件に少しずつ投資する、というのが賢明な投資スタイルではないか。

僕

あくまで、個人的な意見ですから、それぞれ思うところはあるかもしれません。1つの投資スタイルとして参考にしてくだされば幸い。

元本割れのリスクを十分に認識する必要はある

改めて言いますが、

僕

ハイリスクハイリターン。

ソーシャルレンディングの利用者がまずアグレッシブな属性の投資家が多いのか、そもそも利回りが高い(そもぶん元本割れのリスクも大きい)案件が多いですが、クラウドクレジットはその中でも利回りが高め。

流動性はかなり低い

結局、満期になるまでは基本的に途中解約はできないので、ある意味資金が凍結されるようなものです。投資自体は素晴らしい事ですが、生活資金まで投資に回さないようにしましょう。

また、満期は状況に応じて延長される場合もある(実際あった)ので、

あなた
あなた

今の案件が満期を迎える翌月の結婚式の資金にしよう

というギリギリ見積もりは控えてネ。

為替変動リスクもある

ロボアドバイザーのウェルスナビの記事でも触れましたが、この為替変動リスクは意外と馬鹿に出来ない要素。

基本的には、投資先の国の通貨建てで行われるので、極論を言えば円高で投資、満期時に円安になれば有利

とはいえ、ウェルスナビと違い解約時を選べない(クラウドクレジットの場合、満期の時期が設定されているから)ので、悩んでも仕方のない部分は多い

僕

一応、為替ヘッジも出来る案件はありますが、個人的には別にどちらでも良いのではないか、とは思います。

定期的に開催されるセミナーやYouTubeの解説講座で社長の顔が見えるのは、良い判断材料

この記事では「クラウドクレジットへの信頼感があるかがほぼ全て」という趣旨を述べましたが、クラウドクレジットの社員数からすれば、全ての案件の最終的なゴーサインを出しているのは社長だと推測できます。(あくまで推測の域)

だからこそ、社長が信用できるかが鍵になります。

僕

投資では「運用する人の顔が見える」ポイントは非常に大事。

自分もベンチャー企業の分析の際には(サービスを利用するかの判断には)、社長の経歴及びインタビュー等を重視します。

だからこそ、社長が直接セミナーを定期的に開催していたり、YouTubeに説明動画を上げていたり、自分の目で確かめられる機会を用意しているのは非常に好感が持てる。

僕

ブログも定期的に更新しており、余談ですが、数年前の記事と比較してタイトルや文章の構成が格段に上達している社長に人間味みたいなものを感じて少しニッコリしてしまったのは、ここだけの秘密。

会員登録の方法は簡単だから説明省く

僕

正直、自力で会員登録の方法が理解できないのであれば、そもそもソーシャルレンディングに投資するのは辞めた方が良いとは思う。

流れに沿っていけば登録出来るはずですから、ここでは解説を省きます。流石にこの記事の読者はそれなりのリテラシーがあることを前提としていますので。


ただ、少し気を付けるべき点としては、本人限定書留郵便で来るので、本人が自宅で直接受け取る必要があるところ。

僕

サラリーマンは少し大変かもしれませんが、証券口座の開設等でも同じだと思うので我慢。

今後はファイナンスだけでなく、再生可能エネルギー、農業、不動産にも参入か

再生可能(リニューアブル)エネルギー事業、農業、不動産の3分野で、資金が必要な海外の事業者に貸し付けるファンドをそれぞれ開発し、相次いで市場に投入する。1月前半には、貧困層の人たちの自立・経済成長を支援するマイクロファイナンス分野で同社として初となるファンドの募集をスタートした。各分野でファンドが出そろえば、8分野をカバーすることになる。出資者の選択肢を広げ、元本割れなどのリスクを避けるための分散投資をしやすくする。

(途中省略)

2020年の貸付残高で18年現時点比25倍の1000億円を目指す。

引用:【電子版】クラウドクレジット、新たな投資分野に相次ぎ参入 再生エネ分野などにファンド 日刊工業新聞 2018/1/24

【電子版】クラウドクレジット、新たな投資分野に相次ぎ参入 再生エネ分野などにファンド
貸付型クラウドファンディング(ソーシャルレンディング)サービスのクラウドクレジット(杉山智行社長、東京都中央区、03・6268・9210)は、新たな投資分野に参入する。再生可能(リ...

ファンドのラインアップを拡大していく予定のようで、更なる期待が膨らみます。



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